学習記録|JW_CAD包絡
はじめに
こちらの動画を教材として、JW_CADの包絡コマンドの演習に取り組んでみました。
包絡コマンドは、これまで理解していた以上に強力なツールでした。
【仕事と試験に役立つJW-CAD講座】とっても便利な包絡コマンド - YouTube
このような、柱と壁からなる図面が完成形です。
今回の演習用データは、こちら。
包絡演習データ.jww - Google ドライブ
手順
柱と壁を描く
スタートは、壁の中心線となるこのようなグリッド図から。動画を参考に自作しました。
まずは、柱を描きます。「矩形」コマンドで寸法を「50,50」とします。
外周の壁を描きます。
- 「複線」コマンドを実行し、外周の1辺をクリックします。
- [連続線選択]ボタンをクリックします。
- 「複線間隔」を「100」とします。
- [両側複線]ボタンをクリックします。
横中央の壁を描きます。
- 「複線」コマンドを実行し、横中央の一点鎖線を右クリックします(右クリックすることで、前の手順で設定した複線間隔100が引き継がれます)。
- [両側複線]ボタンをクリックします。
包絡処理
柱部分に重なった壁の除去、および柱と壁の接合部の線の除去を行います。柱を1つずつ処理します。
「包絡」コマンドを実行し、柱外側の左上と右下でそれぞれ1回左クリックし、柱を囲みます。すると、包絡処理されて不要線が除去されます。
1段目(上段)、2段目(中段)は中心付近が1000mm空いています。この部分の壁を抜くための準備をします。
- まず、上段の壁を処理します。
- 「2線」コマンドを実行します。
- 縦中央の一点鎖線をクリックします。
- 2線の描画を始める位置として、上段の壁よりも上の適当な位置をクリックします。
- 2線の描画を終える位置として、上段の壁よりも下の適当な位置をクリックします。
- 中段の壁も同様に処理します。
1段目、2段目の中心付近を抜きます。
- まず、上段の壁を処理します。
- 「包絡」コマンドを実行します。
- 上段の壁が2線で区切られた部分を囲む範囲の左上を左クリックします。
- 「Shift」キーを押しながら、範囲の右下を左クリックします。
- 中段の壁も同様に処理します。
以上で、完成です。
所感
このような図面を描くときは、主に伸縮コマンドで、そして時々は包絡コマンドで処理してきたので、今回学んだ手順に比べるとだいぶ作業時間を要していました。
包絡処理はこれまで理解していたよりもずっと強力で、その機能の半分も使いこなせていなかったと感じました。また、併せて複線コマンドの連続線選択も活用しておらず、それだけでも省力化になります。
実践では、JW_CADのある程度の機能を覚えたら、どんどん手を動かすことが習熟への近道だと思っていますが、時にはこうして他の方がどのように作業しているかを知ることで、より効率的なやり方を身につけることも欠かせないと改めて感じました。